石井慧に痛烈なダメ出しをした。プロ格闘家転向を表明した石井はデビュー前から
期待を集めているが、田村だけは「前途多難」と厳しい評価。
果たしてその真意は――。
石井は現在、来秋のデビュー戦に向けて猛練習を積んでいる。主戦場は決めて
いないが、3月20日の卒業式までは国内でトレーニングを続け、その後は海外へ
武者修行に向かうプランを練っている。
いまだに石井フィーバーはとどまるところを知らず、デビュー前から「格闘界の救世主」
として注目を集める。だが田村の目は厳しかった。
石井について初めて言及した田村は「1試合してみたら分かる。総合の難しさが分かると
思う。1年目は化けの皮がはがれる。ボクは正直、前途多難だと思う」と言い切った。
デビュー前の超大物に対する言葉だけに、その重みは分かっている。もちろん根拠が
あっての発言だ。「総合は総合、柔道は柔道なんですよ。柔道を何十年やってきて、
構えや癖は半年や1年じゃ抜けない。総合は最初に道着があって、組んで攻める
わけじゃない。ギャップを感じると思う。最初からそれができるなら、ボクらみたいな
存在(総合格闘技)はいらない」
田村はこれまで柔道五輪金メダリストの吉田秀彦、瀧本誠と対戦経験があるが、
2003年8月の吉田戦では、柔道家の癖を痛感したという。「石井に直接アドバイス?
敵なんで必要ない。これを乗り越えたら素晴らしい選手になるし、2年目は期待できる」と
最後はエールで締めくくった田村。寡黙な男がここまで言うのも、期待の裏返しだろう。
(東京スポーツ 11月22日(土)販売号より)
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