殺人と強姦致死、死体遺棄の罪に問われた無職、市橋達也被告(32)に検察は無期懲役を
求刑した。2年7カ月という逃亡生活の末、大阪で逮捕されるという異例の事件に千葉地裁で
行われた裁判員裁判には、連日300人以上の傍聴希望者が集まった。そのなかに「明らかに
『市橋萌え』な女性たちがいた」(目撃者)というのだ。
1990年代前半、オウム真理教(現アレフ)の信者としてテレビに登場し、疑惑を反論する
上祐史浩氏に惚れた「上祐ギャル」が話題になった。
今、通称「市橋ガールズ」と千葉地裁周辺で呼ばれていた女子の集団が、市橋被告の法廷近くの
待合室に連日たむろをしていたという。
目撃したのは裁判傍聴を趣味とする男性。「4日の初公判は、テレビ局が雇ったアルバイトもいて、
本気で傍聴に来ている人と判別がつかなかったが、第2回公判以降はだいたい同じ女性たちが
熱心に通いつめていた」。
男性によると、年齢は20代から40代とさまざまで、10人弱が固定メンバーとして待合室で
「いっちーが、ね〜」などと、公判の行方や市橋被告の魅力について和気藹々と話し合っていたという。
傍聴券の確保は連日、厳しい情勢が続いた。一般傍聴57席に対し、975人が並んだ4日の初公判が
最も倍率が高く、その後も4・3〜7・7倍と高倍率で推移。「市橋ガールズはなぜか当たる人が少なかった。
裁判傍聴の作法を知らない人が多く、『傍聴券はどこで買えるのか?』と売店のおばちゃんに聞いたり、
法廷から出てくる人がいるたびに『譲ってもらえないですか?』と懇願していた」(前出の男性)。
トラブルも相次いだ。「運よく傍聴券を手に入れた一般の女性に『あんた、そんなに足を出して、男をたぶらかして傍聴券を手に入れたんでしょう!』とあらぬ因縁を付ける市橋ガールズもいた。また、『短時間でいいから代わって』と傍聴券を借りたものの、平然と公判の最後まで見た女性や『3000円で手に入れた!』と大声で自慢する女性もいた。無期懲役の求刑で『よかったぁ。出所までずっと待ってるから』と涙ぐむ女性もいたほど」(同)と、度が過ぎる行動も目撃されている。また、「テレビ局記者がノートパソコンで原稿を書いていたが、ファンの女性がのぞき込んだ。記者はパタッとパソコンを閉じたが、女性は『何よ! あなたたち、何の役にも立ってないじゃない』と、悪態をついていた」(報道関係者)との目撃情報も。
「法廷と、立ち入り禁止の規制線が近く、記者など人が出入りするたび、法廷内に立つ市橋被告の姿がドアの隙間からチラッと見える。女性たちはまるで、エグザイルの『Choo Choo TRAIN』みたいな様相で、チラ見に必死となっていた」とは別の法廷関係者。そんな超人気の市橋被告だが、実際の話しぶりは「戦場カメラマンの渡部陽一さんを気持ち悪くした感じ。テレビ報道のアテレコと全然違うよ」(法廷に入った男性)とのことだ。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/518023/