
NBCの朝の情報番組の顔だったケイティ・クーリックが、CBSの夕方の報道番組に移籍するというニュースは、アメリカで今年もっとも大きなニュースのひとつだったが、そのクーリックの写真がCBSの社内雑誌でスリムに修正されていたことが発覚し、波紋を呼んでいる。
アイドルセレブのグラビアでは当たり前のように行われているPhotoshopによる画像修正だが、クーリックは、アメリカで最も影響力のある女性キャスターとして有名とは言え49歳。15年前からNBCの朝の看板番組の司会者に抜擢され、親しみやすいキャラクターで瞬く間にお茶の間の人気者となり、同時間帯トップの視聴率稼ぎを牽引した。
CBSは、夕方のニュース番組のキャスターを24年間勤めていたベテランジャーナリストのダン・ラザーが、昨年のブッシュ大統領の兵役報道問題で番組降板を余儀なくされてしまったラザーの”穴”に、ケイティ・クーリックを抜擢することを今年5月に発表。年間1500万ドル(18億円)というギャラでの大型移籍は、CBS初の女性キャスターメインと言う話題性とともに、ダン・ラザー後任のボブ・シェイファーの視聴率がよかっただけに、「そこまでする価値がクーリックにあるのか?」とさえ囁かれていた。
今回の写真修整の画像は、CBSが製作し、系列各局やアメリカン航空内で配布される雑誌「watch!」に掲載されたもので、右側の修正後の写真では、首・腕・ウェストラインが細くなり、実際より10キロはやせて見えるといわれている。
取材に対して、CBS側は「Watch!誌の編集が、CBS上層部やクーリック女史に伝えることなく、修正したものだった」と話している。
CBSニュース取締のショーン・マクマナス氏は「この件を聞いた瞬間、ショックで残念に思った。しかし、時間をおいて考えてみると、CBSの公式ガイドに載せている自分の写真は、7センチほど背を高くしてもらおうかと思っている」とジョークで返した。
だが、夕方のニュース番組のキャスターの写真だけに、「こんなことをする会社が伝えるニュースを本当に信じて良いのだろうか?」という疑問の声さえ出ている。


